2021年11月13日(土)秋田県わらび座生演奏特別公演『空!空!空!』観劇with明桜高吹奏楽部~女性パイロット・及位ヤエさん(Yae Nozoki)の物語~

秋田県劇団わらび座『空!空!空!』

2021年11月13日(土)、秋田県劇団わらび座主催の生演奏ミュージカル『空!空!空!』を観劇しました。満員御礼おめでとうございました!当日は明桜高吹奏楽部の生演奏付きの特別公演♪本番も高校生が首を振りながらリズムにのりながら演奏していて、本当に力一杯練習の成果を出し切ろうとしているのが伝わってきました。公演前には5日間集中練習されていたそうです。まさに青春!出演者の皆さまの爽やかな情熱と高校生の演奏の相乗効果で本当に清々しい時間を過ごすことができました。

さて、このミュージカルの物語。主人公は大空を羽ばたくことを夢見る女性パイロットの及位ヤエ(ノゾキ・ヤエ)さんです。2022年、大空を目指す女性パイロットを主人公としたNHK連続テレビ小説『舞いあがれ!』が放送される予定ですが、1976年にも女性パイロットを主人公としたNHK連続テレビ小説『雲のじゅうたん』が放送されていました。『雲のじゅうたん』の主人公のモデルとなったのが本公演の主人公となっている及位ヤエさんです。及位ヤエさんは、一般社団法人女性航空協会を設立された女性パイロットでもあります。滑空場で国土交通省に勤めている教官に劇の話をしたら、及位ヤエさんは航空保安大学校の卒業式に毎年出席されていたよと教えてくれました。

及位ヤエ(ノゾキ・ヤエ)さんの紹介コーナー

物語では所々共感できることがありました。例えば、及位ヤエさんが両親を説得するシーン。父親は娘の魂の自由を応援し、母親は私の魂は彷徨うと嘆く場面。自身が飛行訓練を始める際に、なぜ自分は飛ぶ必要があるのか両親にプレゼンテーションをしたことを思い出しました。滑空場でも両親の反対で入会を辞めてしまう学生さんも時々いらっしゃいます。飛ぶことを志す女性にとって、最初の関門は両親かもしれません。他にもヤエさんが羽布張りの機体の縫い物ばかりを任されて男性はどんどん飛行訓練に出てふてくされるシーン。私も若い男の子たち5-6人にどんどんソロフライトに出る時期を追い抜かされて悔しかったことを思い出しました。「恐れを大切にすること」、「飛ぶことを耐え、飛ばないことを誇りに思うこと」など印象に残る台詞もありました。風を布で表現する舞台演出などもとても素敵でした。

会場では脚本家の加藤富子様にもお目に掛かることができました。加藤様をはじめ、演出家や出演者のみなさまの想いが大空に羽ばたくことをお祈りしています。

岩澤ありあ(左)加藤富子さん(中央)柳井健三さん(右)

公演のみならず、田沢湖や角館武家屋敷の観光、秋田県の温泉も最高でした。ぜひ劇団わらび座の公演を観劇しに秋田県に足を運ばれてはいかがでしょうか♪

角館武家屋の紅葉
田沢湖の龍神まつり