No.1 第61回IAC国際宇宙学会~JAXA学生派遣プログラム編~

IAC2010 Highlight

さまざまな航空宇宙関連の学会があるなかでも、世界でお祭りのような学会がInternational Aeronautical Conferenceです。通称、「アイ・エイ・シー」。第61回IAC国際宇宙学会はプラハで開催されました。会場は、冥王星が惑星から外れることが決議された会場でもあります。

第61回IAC国際宇宙会議

宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、将来の宇宙活動を担う学生に、学術・人材交流を通じて宇宙に関する理解を深め、関連分野における国際理解と親善の促進を目的に、1999年開催の第50回アムステルダム大会に始まり、これまでにあらゆる学生約300名を国際宇宙会議(IAC)に派遣しています。

今回、第61回IAC国際宇宙学会にJAXA学生派遣メンバーとして、東北大学、東京大学、東京工業大学、総合研究大学院大学、横浜国立大学、慶應義塾大学から集まった計16人の学生が学会に参加しました。日本でも普段は大学や研究分野が異なって、なかなか知り合うことのない学生と出会う貴重な場となりました。

JAXA学生派遣メンバー:ファースト・ペンギンはいるか!?(あっ、後ろに笑)

こちらはオープニングセレモニーの様子です。踊ったり、寝そべって楽器を演奏したり、華やかで盛り沢山のフェスティバル。

オープニングセレモニー
寝そべって演奏する奏者たち

学会にはInternational Student Zoneが設置されています。Canadian Space Agency (CSA:カナダ宇宙庁)、European Space Agency (ESA:欧州宇宙機関)、Japan Aerospace Exploration Agency (JAXA:宇宙航空研究開発機構)、National Aeronautics and Space Administration (NASA:アメリカ航空宇宙局)で構成される2005年に設立されたInternational Space Education Board (ISEB)(アイセブ)の交流会が開催され、各団体から派遣された学生と知り合う機会があります。ISEBには2007年にCentre National d’Etudes Spatiales (CNES:フランス国立宇宙研究センター)、2009年に Victorian Space Science Education Centre (VSSEC:オーストラリア宇宙科学教育センター)も新たに加わりました。

International Student Zone

学会では、若者を刺激する目的で、学生だけのために各国宇宙機関代表が議論するパネルディスカッション“Masters of Masters”が開催されます。チャールズ・ボルデンNASA長官は、学生を鼓舞する発言が多く、 “You don’t want to be the NASA Administration of the time like the dinosaurs”と言って、「隕石が地球に到来するときのNASA長官だけは避けたい」とジョークも飛ばしていました。

会場には宇宙業界の第一線で活躍している人が大勢いました。え!あの人も!?私が一番嬉しかったのは、アメリカでサイエンスの教育番組“Bill Nye the Science Guy”を監督しているビル・ナイ氏にお目に掛かれたことでした。こちらの写真は韓国の李素妍(リ・ソケン)宇宙飛行士と。

韓国の李素妍(リ・ソケン)宇宙飛行士と(右)

夢のような数日間。帰国後は再び、それぞれの道へ!